この夏、道内のあちこちの駐車場を眺めていて気づいたことがある。とにかく「わ」ナンバーが多い。
北海道に住んでいると当たり前になりすぎて忘れがちだが、「わ」ナンバーはレンタカーの目印だ。美瑛の青い池、富良野のラベンダー畑、道の駅の駐車場……観光シーズンの今、どこを見渡してもナンバーの半分近くが「わ」なのではないかというくらいの勢いである。

道の駅の駐車場が、ちょっとした国際交流の場になっている
道の駅に立ち寄ると、その光景がよく分かる。地元ナンバーの軽自動車の間に、ピカピカの「わ」ナンバーのミニバンやSUVがずらりと並んでいる。トランクを開けてスーツケースを詰め直している人、スマホの地図アプリと睨めっこしている人、観光地の看板の前で家族写真を撮っている人。
道民からすると見慣れた道の駅が、気づけばちょっとした国際色豊かなサービスエリアと化している。地元の人間が野菜を買いに来ただけなのに、なぜか外国語が飛び交う中でレジに並ぶことになる、というのも今年の夏らしい光景だ。
青い池、まさかの「わ」ナンバー渋滞スポットに
美瑛の青い池といえば、道民にとっても馴染みの深い観光名所だが、シーズン中の駐車場は、もはや「わ」ナンバーの見本市のような状態になっている。
次々と入ってくるレンタカーを横目に見ながら、「今日はどこの国の人かな」と、ちょっとした観察ゲームをしてしまう道民もいるのではないだろうか。青い池の神秘的な色を写真に収めようとするたくさんの旅行者の熱量を見ていると、こちらまで改めて「そうか、これは世界的に見てもすごい景色なんだな」と再認識させられる。
レンタカー店の多言語対応も、地味に進化中
観光地周辺のレンタカー店では、英語・中国語・韓国語・タイ語など、多言語のガイドブックを用意する動きも進んでいるという。日本ならではの「止まれ」の逆三角形標識や、右側通行との違いなどを、丁寧に説明してくれるらしい。
道民からすると当たり前すぎて意識したこともなかった標識のルールも、海外から来た人にとっては新鮮な発見の連続なのだろう。逆に「海外はこういうルールなんだ」と、レンタカー店の説明ポップを横から覗き見て、勉強になってしまうこともある。
道民のちょっとした「あるある」対応力
こうした状況に対して、道民側にもささやかな適応が生まれつつある。道の駅のスタッフがジェスチャーを交えて案内する様子や、地元の人が観光客に道を聞かれて身振り手振りで答えている場面も、夏の風物詩としてすっかり定着してきた感がある。
「わ」ナンバーが増えれば増えるほど、なんとなく道内の観光地全体が国際的な雰囲気を帯びてくるのは、地元民としては悪くない変化なのかもしれない。もちろん、安全運転で楽しんでいってほしいという気持ちは変わらないが、この夏も北海道の観光地は、多彩なナンバープレートで賑わいを見せている。


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