こんにちは。北海道で家庭菜園を楽しんでいる方は、畑への植え付けを開始した方もたくさんいるかと思います。
しかし、いざ種まきや植え付けを始めようとすると「気温が上がらない…」「霜が心配…」と不安になる日も少なくありません。
今回は、春先の家庭菜園の悩みと、どのように工夫して乗り越えているかをまとめてみました。
苗を育てて植え付け!でも気温が心配…
ゴールデンウィーク明けは気温も高くなり、第一弾としてトマト・ナス・きゅうり・ズッキーニ・かぼちゃ・長ねぎを小さな裏庭へ植え付けました。
今回は第二弾としてピーマンとシシトウの室内で育苗した苗を、さらに、ほうれん草、青梗菜、エンドウ豆は直接畑に種まきしました。


順調に進んでいるように見えましたが……。
ここで大きな問題が。最低気温が10度に満たない日が続いているのです。
ナスやピーマンやシシトウなどのナス科野菜は暑さを好む野菜で、最低気温が15度以下だと生育が鈍ったり、葉がしおれたりすることもあります。
苗を植え付けたタイミングが早すぎたかもしれない…と焦る気持ちが湧いてきました。

北海道の春は野菜にとってまだ「冬」?
北海道の春は、他の地域と比べて遅くやってきます。
5月でも霜が降りることがあり、日中は20度を超えても、夜間は5度前後まで下がる日もあります。
この寒暖差に敏感なのが、ピーマンやシシトウ、トマト、ナスなどの夏野菜。せっかく育苗して植えても、寒さで根がダメージを受けると成長が止まり、最悪の場合枯れてしまうこともあります。
一方で、ほうれん草や青梗菜、エンドウ豆は冷涼な気候でも育つため、北海道の春にぴったり。
発芽までに少し時間がかかることもありますが、寒さには比較的強く、今の時期に種まきしても安心して育てられます。

地温を上げる工夫がカギ!
気温が上がらないなら、せめて地温を上げたい!そんなときに有効なのが以下の方法です。
1. 黒マルチを使う
地面に黒いビニール(黒マルチ)を張ることで、太陽光を吸収しやすくなり、地温が上昇します。
地面が温まると根の活動も活発になり、野菜の生育が促進されます。

2. トンネル栽培
支柱を使ってビニールや不織布をかけるトンネル栽培は、昼間の太陽熱を閉じ込めて保温する効果があります。
特に夜間の冷え込みを防ぐには不織布よりもビニール素材の方が保温性が高くなります。

3. 苗の足元をカバー
小さな段ボールやペットボトル・ビニール袋などで苗を囲ってあげると、冷たい風から守ることができます。
特にピーマンやシシトウのような小さな苗は、風が強い日にはしおれやすくなるため、このような「簡易温室」は意外と効果的です。

まだ種まきしていない野菜、いつから始めれば?
5月中旬現在、私もまだにんじん、だいこん、レタス、枝豆などはまいていません。
気温がもう少し上がるのを待っているところです。
北海道での家庭菜園では、「焦らず、適期にまく」ことが何より大切。
気温が不安定な時期に無理してまくと、発芽しなかったり、生育が悪くなったりするリスクが高まります。
以下は北海道での種まき・植え付けの目安時期です(札幌周辺基準):
野菜名 | 種まきの目安 | 備考 |
---|---|---|
ほうれん草 | 4月下旬〜5月 | 寒さに強い |
青梗菜 | 5月〜6月初旬 | 間引きながら育てられる |
エンドウ豆 | 4月下旬〜5月上旬 | 早めに |
にんじん | 5月中旬〜6月 | 地温15℃以上必要 |
だいこん | 5月中旬〜6月 | トウ立ちに注意 |
レタス | 5月〜6月 | 高温に弱いので注意 |
枝豆 | 5月下旬〜6月中旬 | 高温が好き、直まき可 |
気温に合わせたスケジュールで「ゆっくりスタート」
家庭菜園をしていると、「早く植えたい!」「他の人はもう植えてるのに…」と焦ることもありますよね。
でも北海道の気候では、「待つ勇気」も必要です。
特に春は、天気や気温の変動が大きく、作物にとってはとてもストレスの多い時期。
人間のスケジュールではなく、自然のペースに合わせてゆっくり始めることが、豊作への近道だと思います。

まとめ:北海道家庭菜園の春、焦らず着実に
今年の春の小さな裏庭は、育苗して植え付けたトマト・ナス・ピーマンやシシトウに気をもみながらも、気温に合わせた対策を重ねています。
寒さに強い野菜からスタートし、気温が安定してから夏野菜へと移っていくこの流れは、北海道ならではの家庭菜園のリズムです。
「まだ寒いから植えられない…」と悩むことも多いですが、それは北海道に住む私たちの自然との付き合い方のひとつ。
自然の変化を感じながら、土に触れ、植物を育てる時間はとても豊かなものです。
これからさらに気温が上がり、野菜たちがぐんぐん育っていく季節になります。
北海道の短い夏をめいっぱい楽しむためにも、今はしっかり準備を整えておきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
北海道で家庭菜園を楽しんでいる皆さん、どうか寒さに負けず、焦らず、楽しい菜園ライフをお過ごしください!
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