北海道の5月、ホームセンターがいちばん混む季節

5月のホームセンター ひとりごと

ゴールデンウィークが終わる頃、北海道ではある現象が起きる。

ホームセンターが、急に混む。

しかもただの混雑ではない。
カートに土を山積みにした人、苗を抱えた人、なぜか木を買っている人。
明らかに「何かが始まっている」空気が漂っている。

そう、北海道の5月は“買い物で春を実感する季節”なのだ。


雪が消えたら、次は「植える」が始まる

北海道の春は遅い。でもその分、スタートが一斉だ。

雪が解けて、地面が見えたと思ったら、
人々はほぼ同時にこう思う。

「何か植えなきゃ」

この「何か」が曲者で、最初はトマト1株のつもりだったはずが、
気づけばカゴの中に

  • ミニトマト
  • きゅうり
  • ナス
  • なぜかピーマン
  • あと花も少し

と、どんどん増えていく。

北海道のホームセンターはこの時期、
“春のやる気”を刺激するレイアウトになっている。


苗・土・肥料、すべてが一斉に並ぶ圧力

5月の売り場はとにかく強い。

入り口付近には花苗。
その奥に野菜苗。
さらに進むと培養土、肥料、プランター。

「植えろ」と言わんばかりの導線。

しかも北海道は春が短い。

つまりこの売り場は、

「今やらないと間に合わないぞ」という無言の圧

でもある。


なぜ5月に集中するのか

理由はシンプルで、気温と霜の問題だ。

北海道では5月上旬までは霜のリスクが残るため、
野菜の植え付けは中旬以降が本格スタートになる。

つまり、

「待っていた人たち」が一斉に動くのが5月

これが混雑の正体だ。


見ているだけのつもりが、一番危ない

5月のホームセンターでよくあるのがこれ。

「今日は見るだけ」→ 帰りは苗を持っている

苗の値段は数百円。
ハードルが低いので、つい手が伸びる。

そして気づく。

「あれ、もう引き返せないな」

こうして北海道の家庭菜園シーズンは、静かに始まる。


北海道の5月は、買い物から春が始まる

本州では「暖かくなったな」で春を感じるかもしれない。

でも北海道では違う。

ホームセンターに行くと、春が始まる。

苗が並び、土の匂いがして、カゴが重くなる。

その一連の流れが、北海道の春だ。

もし5月にホームセンターが混んでいたら、
それはただの混雑ではない。

みんなが「今年の春、何を育てるか」を決めている瞬間なのだ。

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