お盆を過ぎ、秋の気配が感じられる北海道。家庭菜園では、夏野菜の収穫がひと段落し、いよいよ秋野菜の収穫シーズンが始まります。
この時期に収穫できるカブや小松菜などの野菜は、新鮮なうちに食べるのが一番ですが、上手に保存すれば冬まで長く楽しめます。
この記事では、北海道の気候に合わせた秋野菜の収穫のタイミングと、鮮度を保つための保存テクニック、そして簡単レシピをご紹介します。
せっかく育てた野菜を無駄にせず、北海道の長い冬に備えましょう!
秋野菜の収穫タイミング
収穫時期を見極めることが、鮮度と美味しさを保つ第一歩です。早すぎても甘みや旨味が不足し、遅すぎると硬くなったり風味が落ちたりします。
ベストなタイミングを逃さないよう、日々の観察が大切です。
カブ
- 目安:種まきから35〜45日
- 大きさ:直径5〜8cmが食べ頃
- ポイント:寒さが増すと甘みがのりますが、地面の霜にあたる前に収穫しましょう。
霜が降りる予報が出たら、その日のうちに収穫を済ませましょう。
地上部に出ている部分の色が白く、表面がなめらかなうちに収穫するのがポイントです。
畑に長く置きすぎると、中が「す(鬆)」が入って食感が悪くなったり、ひび割れたりします。
少し小さめでも早めに収穫するのがおすすめです。

小松菜
- 目安:種まきから30〜40日
- 葉の長さ:20〜25cm程度
- ポイント:株ごと引き抜き、根元の泥を軽く落としてから保存します。
葉の色が鮮やかで、シャキッとしているうちに収穫しましょう。
葉が黄色くなり始めたら、成長が止まるサインです。
水菜
- 目安:種まきから30〜35日
- 葉の長さ:20〜25cm程度
- ポイント:株ごと収穫するか、外葉から順に切り取って長く楽しめます。

大根
- 目安:種まきから55〜70日 品種によって異なるため、パッケージに記載されている目安を参考にしましょう。
- 根の直径:6〜8cm程度
- ポイント:霜に1〜2回あたると甘みは増しますが、本格的な凍結前には抜き取ったほうが安全です(凍結→解凍で繊維がスカスカになります)
野菜別の保存方法
収穫した野菜は、適切な方法で保存することで美味しさが長持ちします。
カブの保存
葉と根を切り離すのが保存の基本です。葉はすぐにしおれてしまうので、早めに調理しましょう。
- 冷凍保存:皮をむき、くし切りにして下茹で(2〜3分)。粗熱を取ってから保存袋に入れ冷凍庫へ。煮物やスープに使う場合は、凍ったまま調理できます。
- 冷蔵保存: 葉を根元から切り落とし、カブは湿らせた新聞紙で包んで冷蔵庫へ
- 冷暗所保存:葉を切り落とし、泥つきのまま新聞紙で包み、風通しの良い冷暗所に置きます(約1〜2週間保存可能)。
小松菜・水菜の保存
小松菜や水菜は、葉物野菜の中でも比較的傷みやすいです。
- 冷凍保存(下茹で):洗って根元を切り落とし、食べやすい大きさにカットし、さっと塩茹でしてから冷水にさらします。水気をしっかり絞ってから冷凍保存袋に入れて冷凍しましょう。おひたしや炒め物などに、解凍せずに使えて便利です。
- 冷蔵保存: 湿らせた新聞紙やキッチンペーパーで包み、ビニール袋に入れて野菜室に立てて保存します。鮮度を保つために、2〜3日以内に使い切りましょう。
- 塩漬け:3〜4cmに切って軽く塩をまぶし、密閉容器で冷蔵保存(約1週間)。
根菜類(大根や人参なども同様)
葉と根を切り離して保存します
- 冷凍保存: 使う用途に合わせて、いちょう切りや細切りにして生のまま冷凍保存できます。
ただし、解凍すると食感が変わるため、煮物や汁物への使用がおすすめです。
カブは下茹でしてから冷凍がおすすめです - 冷蔵保存: 葉を切り落とし、カブと同様に新聞紙で包んで冷蔵庫に立てて保存します。
- 長期保存(土付き): 畑の土に埋めておく「土中保存」も可能です。寒さから守るため、腐葉土などをかぶせておくと、冬の間も少しずつ収穫が楽しめます。0〜5℃を保つことで1か月以上保存可能。

保存野菜を使った簡単レシピ
カブと鶏肉の煮物
- 材料:カブ(下茹でしたもの)300g、鶏もも肉150g、だし汁300ml、醤油大さじ2、みりん大さじ2
- 作り方:鍋にだし汁と鶏肉を入れ、火が通ったらカブと調味料を加え、10分煮る。

カブの葉のふりかけ
栄養満点なカブの葉は捨てずに活用! 細かく刻んだカブの葉をごま油で炒め、醤油とみりん、かつお節で味付けするだけで、ご飯が進む絶品ふりかけになります。
小松菜のおひたし
- 材料:冷凍小松菜150g、しょうゆ小さじ2、かつお節適量
- 作り方:小松菜を解凍して水気を絞り、器に盛ってしょうゆとかつお節をかける。
水菜と油揚げの味噌汁
- 材料:水菜100g、油揚げ1枚、だし汁400ml、味噌大さじ2
- 作り方:だし汁を温め、油揚げと水菜を加えて煮る。最後に味噌を溶き入れる。

大根と豚バラのさっと煮
大根は皮をむいて厚めのいちょう切りに。 豚バラ肉と一緒に鍋に入れ、水、醤油、みりん、酒で煮るだけで、体が温まる一品が完成します。
まとめ
北海道の短い秋でも、適切な収穫タイミングと保存方法を知っていれば、冬の食卓にも秋の恵みを届けることができます。今回ご紹介した方法を活用して、ぜひご自宅の家庭菜園野菜を長く、美味しく楽しんでください。
この記事が、皆さんの秋の収穫計画の助けになれば幸いです。
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