【札幌】3月の家庭菜園、それは「壮大な勘違い」から始まる

3月はまだ冬 家庭菜園

3月の札幌。それは、道民の脳がバグり始める季節です。

窓から差し込む日差しに騙され、最高気温が「2℃」という極寒の中、私たちは半袖でアイスを食べながらこう呟きます。

「……春、来ちゃったね・・・」

そして、おもむろにカーテンを開け、愛する庭に目をやった瞬間に現実に引き戻されるのです。

圧倒的、雪。

「薄っすら積もった」なんてレベルじゃありません。
そこにあるのは、冬の間中、除雪機がコツコツと積み上げた「標高1メートル超の雪の要塞」です。


気温は「春」、大地は「永久凍土」

3月の札幌っ子は、0℃を超えただけで「今日は小春日和だな」と悟りを開きます。
しかし、庭の土はそんなに甘くありません。

【3月の庭のコンディション】

  • 表面:シャーベット(踏むと長靴が埋まる)
  • 中間層:ガチガチの氷(ツルハシが必要)
  • 最深部:マンモスが眠っていてもおかしくない永久凍土

やる気満々でスコップを突き立てようものなら、衝撃で手首がイカれます。
家庭菜園を始める前に、接骨院のお世話になるのが関の山です。


ホームセンターという名の「魔境」

この時期、札幌のホームセンター(ジョイフルAKやDCM)に足を踏み入れるのは、ダイエット中にケーキ屋に入るようなものです。

園芸コーナーは、すでに「南国・九州」くらいのテンションで営業しています。

  • 色とりどりの種袋(もはやアイドルプロマイド)
  • 「さあ、植えろ!」と言わんばかりの培養土の山
  • キラキラした目でクワを選ぶ初心者たちの群れ

それらを見た我々の脳内では、すでに「完熟トマトの収穫祭」が開催されます。
しかし、ホクホク顔で帰宅し、車を降りた瞬間に視界に飛び込んでくるのは——

はい、雪・・・・。


それでも抗いたい貴方への「合法的な」菜園活動

「まだ早い」と言われても、この溢れんばかりの園芸魂をどうすればいいのか。
札幌のベテランたちは、3月をこう過ごします。

① 窓際の「温室もどき」で育苗

トマトやナスの種を、リビングの窓際で育て始めます。
もはや家族の生活スペースより、苗の「日当たり権」が優先されます。
夜は寒くないよう、苗に毛布をかける勢いです。

② 種袋との対話

去年の残り種を並べ、「君、まだ発芽する気ある?」と自問自答します。
気づけばAmazonのカートには、今の庭の状態では絶対に育たない「オシャレなハーブの種」が放り込まれています。

③ 脳内シミュレーション(別名:妄想)

雪山を見つめながら、「ここにエデン(菜園)を築く……」と念じます。
3月の札幌市民にとって、庭は土地ではなく「キャンバス」なのです。


【本日の格言】

札幌の土を信じるな。
雪が消えても、あいつはまだ氷点下を隠し持っている。
本当の勝負は、ゴールデンウィークからだ。

無理に土をいじっても、泥遊びにしかなりません。
今は大人しく、ホームセンターでカタログを眺めながら、「夏に食べるキンキンに冷えたキュウリ」のことだけを考えて生きていきましょう。

札幌の家庭菜園は、この「焦らしプレイ」を楽しめるようになってこそ、一人前なのです。

にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました