【北海道版】畑の道具はどう冬越しさせる?雪国の農具お手入れ&収納術

畑の道具の冬越し 家庭菜園

はじめに|雪の季節は「道具の冬ごもり」の時期

北海道では11月にもなると畑が白く覆われ、春まで長い休眠期間に入ります。
この時期に忘れずやっておきたいのが、**畑道具の冬越し準備**です。
スコップや鍬、支柱などは雪や氷、湿気で劣化しやすく、放置しておくと錆びや割れの原因になります。
せっかくお気に入りの道具も、春になって「使えなくなっていた…」ではもったいないですよね。
この記事では、雪国の家庭菜園にぴったりな**農具のお手入れ方法と収納のコツ**を紹介します。

金属製農具のお手入れ|サビを防ぐ3ステップ

雪国では、屋外に置きっぱなしのスコップや鍬が**一晩で凍結・錆びてしまう**こともあります。
そのため、使い終わったら必ず次の手順でお手入れをしましょう。

  1. 土をしっかり落とす: ブラシやホースで泥を洗い流します。細かい部分は古歯ブラシも◎。
  2. 完全に乾かす: 水分が残ると錆びの原因に。天日で半日〜1日ほど干します。
  3. 油を塗る: 防錆スプレーや家庭用サラダ油を布で薄く塗ると、金属表面を保護できます。

木製の柄が割れていないかもチェック。
ひびがあれば、紙やすりで整えて木工ボンドで補修しましょう。
錆が出てしまった場合は、**ワイヤーブラシや金属ヤスリで軽く磨いて**から油を塗り直すと再生可能です。

プランター・支柱・ネットの片付け

プランターやポット、支柱も雪に埋もれると劣化が早まります。

  • プランター: 土を捨て、薄めた漂白剤で洗浄 → よく乾かしてカビ防止。
  • 支柱: 竹やプラスチック製は、湿気を避けて束ねて屋内へ。
  • ネット類: 泥を落として乾燥。乾かさずに収納すると、翌春カビ臭くなる原因に。

ビニールポットやトレーは「使えるもの/処分するもの」を分けておくと、来年の準備がスムーズです。

収納の工夫|物置がなくても大丈夫

雪国では「外の物置が凍結して扉が開かない」こともしばしば。
そんなときにおすすめなのが、**屋内や屋根付きスペースを活用した収納方法**です。

  • 玄関脇やガレージの隅など、雪や雨の当たらない場所を確保
  • プラスチック製の収納ボックス+除湿剤をセット
  • 底に木のすのこを敷いて通気性を確保

収納ボックスは中身が見える**透明タイプ**が便利。
スコップなど長い道具は、**フックで吊るすか立て掛けラック**にまとめておくと取り出しやすくなります。

寒冷地特有の注意点|氷結・割れ対策

特に札幌などでは、屋外の気温がマイナス10℃前後まで下がることもあります。
そのため、次の点にも注意しましょう。

  • プラスチック製品は屋内保管: 凍結によりひび割れや粉砕が起こりやすい。
  • 金属製道具の柄部分: 凍ると膨張して木が割れることもあるため、できれば室内へ。
  • 水を含むもの: ジョウロやバケツの中は空にして乾かしてから収納。

小さな道具ほど、**「つい屋外に置きっぱなし」→春に壊れる**というケースが多いです。
収納前チェックリストを作っておくと便利です。

来春に差がつく「道具ノート」と「ラベル整理」

冬の間は畑に出られない分、**メモ整理の季節**でもあります。

  • どの道具を新調したか・壊れたか
  • 使い勝手の良かったアイテム
  • ラベルや種袋の整理

これらを「道具ノート」や「園芸手帳」にまとめておくと、翌春にすぐ動けます。
種袋は**ジップロック+冷蔵庫の野菜室**で保管し、発芽率の低下を防ぎましょう。
関連記事:野菜の種はどう保存する?冬の種保管術と発芽率チェック【北海道版】

まとめ|冬ごもりの間に“次の春”を整える

雪国の家庭菜園にとって、冬は「畑の準備期間」。
手を止める季節ではなく、**次の春を快適に迎えるためのリセット期間**です。
農具やプランターを整えておけば、雪解け後すぐに動けるだけでなく、 「今年もまた始まるな」という気持ちの切り替えにもつながります。
この冬は、少し丁寧に“道具の冬越し”をしてみませんか? 春、ピカピカのスコップを手にしたとき、その差をきっと感じられるはずです。

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