北海道ではごくまれに、夏から秋にかけて台風が接近・上陸することがあります。
また、「温帯低気圧に変わったあとの暴風」や「集中豪雨」が被害をもたらすこともあります。
北海道では、仮に勢力が弱くなっても想像以上の被害が出ることがあります。
原因は、台風に対する知識不足、経験不足など、無防備ともいえる対策の不備による被害の拡大です。
例えば、台風が来るとわかっていれば、店先の立て看板やのれん、のぼりなど風で飛ばされそうな物はは事前に仕舞い込んで片付けるのが当然と思いますよね、北海道ではそのまま外に置かれていたりするのです。
結果台風の後は道路にいろんなものが散乱している。という状態を何度も見ました。
それぐらい台風に対して無防備なのです
また、ゲリラ豪雨・集中豪雨などの経験も少ないことから、小さな河川などの氾濫対策がされていないなど、課題はたくさんあります。

私たちの小さな裏庭の家庭菜園でも、強風によって支柱が倒れたり、激しい雨で野菜の根が水没したり、葉が裂けたりすることがあります。
特に北海道では、畝の作り方や栽培スケジュールが本州と異なるため、地域に合った対策が必要です。
今年はすでに先日、台風が9年ぶりに上陸しました。
もしかしたら、今年は台風の当たり年になるかもしれません。
この記事では、北海道の家庭菜園のための「台風に備えるための具体的な方法」をご紹介します。
初心者でもすぐ実践できる内容ですので、ぜひ参考にしてみてください。
🌪 支柱とネットの補強はマスト!
台風や突風の際、最も多い被害が支柱の倒壊や作物のなぎ倒しです。以下の対策をしておきましょう。
- 支柱は深く差し込む(30〜50cm):風が直接当たる高さの野菜、特にトマト、ナス、ピーマンなどには、がっちりと深く差し込んだ支柱が不可欠です。
- 支柱同士をひもで固定:1本支柱より、2~3本を組んで三角形や四角形にすると耐風性が大きく向上します。
イメージとしては 冬の雪囲いです。北海道の人にはこの方がわかりやすいでしょう - ネットは外す、または剪定する:キュウリネット、インゲンの棚、豆類の支柱ネットなどは風を受けやすく、倒壊の原因になります。可能なら一時的に外すか事前に倒しておく、無理な時は支柱の補強と葉や茎・枝を剪定して風の通りを良くしましょう。

🌿 プランター・鉢植えは非難させよう
ベランダや玄関周辺で育てている鉢植えやプランターは台風前に移動させるのが鉄則です。
- 屋内やカーポートの下に避難:風が当たりにくく、雨がかからない場所が理想です。室内の日当たりの良い窓辺などでもOK。
- どうしても動かせない場合は横倒しに:風を受ける面積を減らすことで、転倒や土こぼれを防げます。
- 水はけの悪い鉢には排水穴を確認:大雨で根腐れを起こすこともあるため、台風前に排水状態をチェックしておくと安心です。

🌧 地植え野菜の保護と雨対策
地植え栽培の場合、直接的な風雨にさらされやすく、葉が裂けたり茎が折れたりしやすくなります。
- 寒冷紗・ビニールをかける:一時的な風よけ・雨除けとして有効です。特に白菜やキャベツなどの葉物は裂けやすいため、四隅をペグや石でしっかり固定しましょう。
- 枝を軽く剪定する:葉が茂りすぎた野菜(例:ミニトマトやズッキーニ)は、風の抵抗を減らすために少しだけ枝や葉を整理します。
- 支柱+ひもで枝をまとめる:強風によるばたつきを防ぐため、全体をゆるく麻紐で束ねるだけでも効果があります。

💧 水害・根腐れの予防には排水対策が重要
台風では「風」だけでなく「雨」にも要注意。北海道の土壌は場所によっては水はけが悪く、根腐れを起こしやすい特徴があります。
- 畝を高くしておく(10〜15cm):雨水がすぐに流れるようにしておくと、根の浸水を防げます。
- 畝間に溝を掘る:簡易的な排水路を作って、畝の間にたまった水を逃がしましょう。
- マルチや敷き藁で泥はね防止:葉に泥が付くと病気の原因になります。特にナスや葉物野菜では重要です。
🍅 収穫できる野菜は早めに収穫!
暴風雨で落下・裂果・腐敗する前に、収穫できる作物は早めに取りましょう。
- トマト、ナス、ピーマン、シシトウ、オクラ、インゲンなどは完熟前でも収穫をおすすめ。
- 大根、にんじんなどの根菜類も、地面が水浸しになりそうなときは収穫して土を乾かした状態で保存。
収穫したものは新聞紙に包んで冷蔵庫や暗所で保存すれば、2〜3日程度は鮮度が保たれます。
🧹 飛散・落下物を片付けよう
- 支柱・ネット・ラベル・じょうろ・肥料の袋・プラ鉢など、飛ばされそうなものはすべて片付けましょう。
- 特に空の鉢や、軽いビニール製品は飛びやすいので注意。
🛠 台風通過後の確認と応急処置
台風が去ったあとも気が抜けません。野菜が傷んでいないか、早めに確認しましょう。
- 倒れた支柱・裂けた枝の修復:支柱は立て直し、折れた部分は切除して整枝。
- 泥はねを洗い流す:葉に泥が付着していたら水で軽く洗い、病気を防ぎます。
- 根の露出に土寄せ:強風で根が見えていたら土をかぶせておきます。
風で傷ついた葉や茎は病原菌が侵入しやすいため、晴れた日に泥を落とし綺麗にしておくと良いでしょう。
📝 まとめ|自然に勝つのではなく、共に付き合う
家庭菜園は自然と向き合う暮らしそのものです。台風のような自然の脅威を完全に避けることはできませんが、事前のひと手間とちょっとした工夫で、被害を大きく減らすことができます。
風対策・水対策・収穫判断、この3つを意識して、台風シーズンを無事に乗り越えましょう。
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