北海道の家庭菜園便り:小さな裏庭もようやく土づくり、アスパラ初収穫!

土づくり 家庭菜園

帯状疱疹発症から1ヶ月を過ぎ だいぶ痛みも和らいで体を動かせるようになってきた。
後遺症の右目の視力も少しずつ良くなってきた感じで 多少の焦点のズレにも慣れてきた。
遅れていた 小さな裏庭の土づくりも少しずつ進んで なんとか形になってきた。

ただ しばらく体を動かさなかったせいなのか体力がかなり落ちた気がする。
ちょっとスコップで土を掘り返しただけで額から汗が溢れ出る、ボタボタ落ちる汗、
ものすごく疲れる、水分補給をこまめにとらないと危険だ。
気温は全然低いのに こんなに汗が出るのは まだ体調が万全ではないということだろう。

近所の畑とくらべるまだ遅れている感じではあるが そこは気にしない 
むしろ近所はちょっと早すぎでないのか 北海道の5月の寒さを舐めるなよ 
少し遅いぐらいが丁度いいのだ と自分に言い聞かせている。

土づくりは、すべての基本

今年もまずは畝の場所を見直しながら、堆肥と苦土石灰をすき込む作業からスタート。
去年の作物の残渣を拾い集めながら、土を返していくと、ミミズや小さな昆虫たちが顔を出す。
生き物がいる土は、やっぱり良い。

我が家の小さな裏庭は 本当に小さい。だけど、ぎゅっと詰まった命がここにはある。
毎年違う顔を見せる土に向き合いながら、「今年はどう植えようか」と考える時間が好きだ。
去年はちょっとナスが不作だったから、連作障害を避けて、別の畝に移そうと思う。

アスパラ、今年もありがとう

小さな裏庭の隅でひょっこり顔を出していたアスパラ。
もう10年前に植えた株だが、今年も元気に芽を出してくれている。
朝方の冷たい空気の中で、まっすぐに伸びるその姿は、見ていて本当に清々しい。

ついに初収穫。5本。去年より4日遅れで、ちょっと細め。

でもいいのだ。今年は雪解けは早かったが その後春の冷え込みが長引いた。
その中でも、よくぞ出てきてくれたと感謝したい。

切った瞬間の、あの「スパッ」という手ごたえが好きだ。
すぐに茹でて、塩だけで食べる。それが一番うまい。甘みとほろ苦さが共存する、北国の春の味。
市販のアスパラとは一味も二味も違う。これが家庭菜園の特権だ。

たった5本。
でも、この5本には、冬を越した土の力と、過去に植えた自分の手の記憶と、
待ちわびた春の全部が詰まってる。

初収穫のあと、アスパラたちはまるで合図を待っていたかのように、次々と芽を出してきた。
今のところ、毎朝のように新しい“顔”を見つけてはニヤけている。
まるでモグラ叩きの逆バージョン。見つけたら“いただきます”だ。

この調子なら、しばらくは毎日収穫が楽しめそうだ。
朝のうちに採って、そのままグリルで焼く。オリーブオイルと塩だけでもう十分。
贅沢って、こういうことなのかもしれない。

市販のアスパラより細いけれど、しゃきっとしてて香りが強い。
何より、自分の庭から“おはよう”と出てきた命を食べるっていうのが、
なんとも言えないありがたさなのだ。

しばらく収穫した後は、来年に向けて株を育てる分もちゃんと残しておく。
そういう小さなサイクルの中に、生きるリズムを感じる。

植える予定の仲間たち

今年植える予定の作物は、定番のトマト、ナス、きゅうり、ズッキーニ、ピーマン、ジャガイモ、さつま芋たち。どれも夏の食卓に欠かせない顔ぶれだ。
北海道の短い夏を一気に駆け抜けるように、どの野菜も きっとぐんぐん育ってくれる。

特に楽しみにしているのは、ズッキーニ。去年は大豊作で、友人やご近所にも配るほどだった。
今年は苗を自家育苗したものを植えてみる予定だ

トマトは、苗を自家育苗したものと、地元の園芸店で買うものとどちらも植える予定でいる。
品種も悩みどころ。大玉トマトは育てがいがあるが、割れやすいので雨よけも必要だ。
中玉やミニトマトの方が、収穫の喜びは多い。

ナスは水分を欲しがるから、今年は少し水はけと保水のバランスを工夫したい。

そして芋類。ジャガイモは定番の男爵とキタアカリ 去年の種芋を保存してある。
さつま芋は、北海道でも近年人気が高まってきていて、意外としっかり収穫できる。
去年の茎が保存してあるので それを定植できればコスパ最強のさつま芋となる。

「育てる」ことが楽しみ

畑に出て土に触れていると、自然と無言になる。
気がつけば、しゃがみこんで土をほぐしたり、芽の出たばかりの野菜をじっと眺めていたりする。
誰かに見られていたら、変人に見えるかもしれない。
でも、そういう時間が 心が落ち着く時間なのだと思う。

家庭菜園は、「育てる」ことが楽しみなのだ。
雨が降れば心配になり、晴れが続けば水を運び、風が吹けば支柱を立てる。
虫が出れば一緒に悩み、実がなれば一緒に喜ぶ。
そんな関係が、楽しみなのである。

そして今年もまた、そんな時間が始まった。
あまのじゃくな自分が、なぜか毎年欠かさずこの季節になると畑に出てしまうのは、
たぶん、そこに思い通りにならない楽しみがあるから。それが面白い。

最後に

まだペースはゆっくりだけど 自分のタイミングで作業を進めよう。
手は土で真っ黒だし、腰も少し痛い。でも、心は軽い。
明日はもう少し、畝を仕上げて、苗の配置を考えようか。
ようやく始まった新しい季節に、ちょっとワクワクしている。

今年も、どうか無事に、美味しい野菜たちと出会えますように。

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