眼部帯状疱疹 闘病記録
こんにちは。
今回は少し重たい ひとりごと になりますが、
「眼部帯状疱疹」を発症し、闘病した私の18日間の体験を記録として残したいと思います。
帯状疱疹は子供の頃に水ぼうそうになった人は 誰でも発症する可能性があります。
同じような症状があった時の参考になれば、
あるいは早期発見・早期治療の大切さを伝えられたら幸いです。
発症の前兆:右目に痛み
違和感を感じた初日
ある朝 目が覚めて目を開けた時に ピリッと右目に痛みを感じました。
手で押さえてグリグリしてからもう一度目を開けると痛みは無くなりました
「ゴミでも入ったかな?」ぐらいに思っていましたが
なんとなく違和感が残っていました
2日目
次の日には右目に軽い痛みが出始めましたが さほど気にならない程度だったので放置していました
3日目
しかし 翌日になっても痛みが治らないため 眼科を受診しました。
診断結果はまぶたが少し腫れており「結膜炎」とのこと
目薬を2種類処方されました。
(ここで帯状疱疹を疑うのは難しい気もする・・)

なんだか右目の周りがピリピリする…
4日目
翌日、目の周囲に軽い違和感を覚えました。「なんか変だな?」
その日の夜、目の上から額にかけてピリピリとした痛みが出始め、
なんとも言えない不快感が続きました。
(後になって考えると この日に病院を受診していれば もっと軽度な症状ですんだかもしれません)
5日目(抗ウイルス薬:服薬初日)
翌朝、目の周りのピリピリした痛みが続いた為 再び眼科を受診しました。
症状を伝えたところ 「帯状疱疹かもしれない」と言われ 皮膚科を紹介されました。
皮膚科を受診、「帯状疱疹」との診断
すぐに皮膚科を受診。
医師に症状を伝えたところ「これは帯状疱疹ですね」と即答。
「帯状疱疹は水ぼうそうウイルスが再活性化することで起こります。
特に目の周りに出た場合は『眼部帯状疱疹』と呼び、
放置すると視力に影響が出ることもあります」と説明されました。
抗ウイルス薬(バラシクロビル)と痛み止め(ロキソプロフェン)、塗り薬が処方され、
すぐに服薬開始。
この時点では ピリピリした痛みはあるが まぶたが少し腫れている程度で
まだ目は開けられていましたし、視力の低下も感じておらず
外見上はほとんど変化のない状態でした
急激な悪化、片目が完全に開かなくなる
6日目(服薬2日目)
右目のまぶたが腫れて赤くなり、まるで虫刺されのように腫れが強くなり
目を開けるのが難しくなってきました。
痛みも少しずつ強くなっていきました。
7日目(服薬3日目)
薬を飲み始めて3日目の朝、目が全く開かなくなっていました。
まぶたはパンパンに腫れ、眼球の奥がズキズキと痛み、指で無理やり押し広げないと目に光を感じることが出来ない状態でした
顔の左半分が麻痺したような感覚すらあり、会話や食事もつらい状態でした。
娘には 「ノックアウトされたボクサーのようだ」 と言われました😰

医師からは 薬が効き始めるまでに3〜4日かかると言われていた為 なんとか我慢していましたが
処方された痛み止め(ロキソプロフェン)は1〜2時間程度しか効かない状態になりました。
夜になると特に強く感じ、寝れない状態になりました。
(ここでは我慢せずにすぐに病院に相談するのが正解だったようです)
痛みとの闘い、眠れぬ夜が続く
8日目(服薬4日目)
痛みは想像以上でした。
表面的なピリピリだけでなく、奥から突き上げるような神経痛が断続的に襲ってきます。
再度皮膚科を受診
皮膚科では痛み止めは1日3錠までしか処方できないと言われ
痛み専門のペインクリニックを紹介されました。
事前予約が必要でしたので受診は翌日となりました
症状が眼球にまで及ぶ可能性があるということで、眼科へも行くように言われそのまま眼科へ。
眼球の炎症はまだ軽度とのことでしたが、
「このまま悪化すると角膜炎や視神経炎を併発する可能性があります」と警告され、
目薬の軟膏を追加処方されました。
目に軟膏を塗ったことありますか?
私は初めて塗りました😰👁
薬を飲んでも痛みが完全に引くことはなく、
右側の顔が痛い為 右側を下にして寝ることが出来ず 寝返りが出来ない為 横になるのも辛く
耳の後ろや歯の神経も刺激されて痛みを感じるようになりました。
精神的にもかなり追い詰められました。
「このまま視力が戻らなかったらどうしよう」「ずっとこの痛みが続くのでは…」と、
不安と恐怖の中で時間だけが過ぎていきました。

回復の兆し、痛みからの解放
9日目(服薬5日目)
翌日ペインクリニックを受診
帯状疱疹の特徴や痛みのメカニズムについて説明を受け
神経障害性疼痛薬(リリカ)・神経痛治療薬(ノイロトロピン)を処方され
神経ブロック注射を首にうってもらいました
この日からようやく薬が効き始め 症状の悪化が止まりました
痛みがかなり弱くなり 顔は腫れて「負けたボクサー」のままですが
ずいぶん楽になりました。
10日目(服薬6日目)
3日ぶりに 夜にぐっすり寝ることが出来 精神的にも落ち着くことができるようになりました。
まぶたの腫れも少し引いてきた感じがして ようやく希望の光が見えてきました。
11日目(服薬7日目:抗ウイルス薬終了)
抗ウイルス薬は7日間で終了となりました。
まぶたの腫れが 明らかに引いてきたのを実感するとともに
わずかに目が開くようになってきました。
ダウンしたボクサーが再び立ち上がり 反撃を開始する感じです😚

後遺症の治療開始 そして少しずつ日常へ
12日目
ここからは 後遺症である 腫れ・痛み・痺れ・皮膚のただれ・視力の回復 が治療の焦点となります。
額の水膨れの腫れが急激に引くのを体感しました
顔の右半分が全体的に腫れているのですが
眉の上の額に出来た水膨れが急に「ジュジュジュ」と音を立てて
まるで体の組織が再生するかのごとく引いていくのを感じました。
13日目
目が半分ほど開くようになりました。
視力はちょっとぼやけて見える状態でした。
額の水膨れ跡はかさぶたになり 痛みから痒みに変わってきました。
顔右半分の腫れはまだ残っており 朝起きた時には痛みと痺れが残っています。
14日目
ペインクリニックを再受診
2度目の神経ブロック注射を打ってもらいました。
(計5回の予定でしたが、痛みが引いてきたので一旦2回目で止めて様子を見ることになりました)
目は7割程度開くようになりました。
ちょっとゴロゴロした痛みがあり 涙が常に出てきます。
視力は少し霞んで見えてます
15〜18日目
ここまで順調に回復してきましたが
ここから停滞期間が始まりました。
日によって痛みが強かったり弱かったりして
目の腫れも 大きくなったり小さくなったりして
薬が効いてる間は良いのですが 朝は痛みで目が覚め
薬を飲むまでが かなりの痛みがあります。
一般的に帯状疱疹の治療期間は
軽度で 2〜4週間
中度で 1〜2ヶ月
重度で 2ヶ月以上 と言われております
私の知り合いの人は1ヶ月ぐらい入院して 完治まで3ヶ月ぐらいかかっていました。
私は発症から18日間、治療開始から13日で ある程度回復できましたが
完治まではまだ時間がかかりそうです。
しばらくは無理をせずに 治療をしていきたいと思っています。
好きな家庭菜園も全く手がつけられず 土づくりや苗作りが出来ずにいます
ブログの更新も 止まってる状態ですが
少しずつ再開できればと思っています
帯状疱疹の怖さを痛感した経験
今回の闘病を通じて、帯状疱疹が「ただの皮膚の病気」ではなく、
神経や臓器に深刻な影響を及ぼす病気であることを痛感しました。
特に顔や目の周囲に出る場合は、迷わずすぐに病院へ行くことが本当に大切です。
初期の目の痛みを感じた時点で 帯状疱疹を疑うことが出来たなら・・・
目の周りの違和感を感じた時点ですぐ病院に行けば・・・
痛みを我慢せず すぐに病院に相談すれば・・・
反省点はありますが なかなか難しいですよね
人生で初めて
目に軟膏を塗りました
首に注射を打ちました
ペインクリニックという存在を知りました
60歳を過ぎても 初めての経験はたくさんあることを知りました。
「65歳以上で帯状疱疹ワクチンの接種」が推奨
帯状疱疹ワクチンについては 下記リンク先をご確認ください
※2025年度から、65歳の方などへの帯状疱疹ワクチンの予防接種が、予防接種法に基づく定期接種の対象になりました。:厚生労働省
各自治体ごとに帯状疱疹のワクチンのお知らせがあると思いますのでご確認ください
50歳以上の方を対象に費用を助成する自治体もあります(任意接種)。
子供の時に水ぼうそうになった人は
治った後もウイルスが体内の神経節に潜んでいて
加齢やストレス、疲労などが引き金となって ウイルスに対する免疫力が低下すると
潜んでいた水ぼうそうウイルスが再び活動を始め、神経を伝わって皮膚に到達し
帯状疱疹として発症するものです
発症年齢は 50歳〜80歳までの発症率が高く80歳までに約3人に1人が発症すると言われています
発症部位は 上半身の胸から背中にかけてが最も多く全体の31.2%で
目の周りの発症は全体の17.6%とのことです
身体の左右どちらか一方に症状が現れるのが特徴です
医師からも、疲労やストレスが引き金になった可能性が高いと言われました。
現代社会においては、年齢に関係なく誰もがリスクを抱えているのかもしれません。
まとめ:早期発見と休養の大切さ
私の眼部帯状疱疹は、幸いにも早期に治療を開始できたおかげで大事には至りませんでした。
それでも三日三晩、目が開かない・眠れない・激しい痛みとの闘いという
辛く苦しい時間を過ごしました。
抗ウイルス薬を投与するのが 1日早かったらだいぶ違ったのかもしれません
反対に1日遅かったら もっと重症化していたかもしれません
この経験を通して、改めて「体からのサインを無視しないこと」、
ポイントは「皮膚のピリピリした痛み」です!
同じような症状が発生したら、どうか迷わず病院に行ってください。
そして「無理をしないこと」も重要です。
疲労やストレスを貯めずに無理せずゆっくり休むこと。それが発症を防止する手段です
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
この体験が誰かの参考や安心につながれば嬉しいです。
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