こんにちは。
「北海道には梅雨がない」と言われていますが、実際には6月~7月にかけて、雨が何日も続くことがありますよね。
梅雨や長雨の時期、家庭菜園で「いつも通り作業していたら野菜が弱った」という経験はありませんか?
実はこの時期、やってはいけない作業がたくさんあるんです。
雨の季節、畑やプランターを守るためには、「やらない勇気」がとても大事になります。
特に、雨の前・最中・後それぞれで避けるべき作業があります。
この記事では、家庭菜園における雨のタイミング別「NG作業」をわかりやすく解説します。
とくに「芽かき」「水やり」などよくやってしまう作業の注意点をまとめました。
ぜひ参考にしてください。
雨の日に共通してやってはいけない家庭菜園のNG作業 5選!
雨の前・中・後に共通して避けたい作業は、以下の5つです。
- 芽かき
- 葉かき(下葉かきなど)
- 水やり
- 農薬散布
- 肥料やり
なぜこれらがNGなのか? それぞれ理由があります。

◆ 芽かき・葉かきが 雨の日NGな理由
芽や葉を切った直後は切り口が湿気に弱く、雨水や病原菌が入りやすくなるため、病気の原因に。
湿度が高いと傷口も乾きにくくなります。
◆ 雨の日の水やりは根腐れのもと
雨が降る前や後に水やりをしてしまうと、根腐れや酸欠の原因になります。
特にプランター栽培では過湿に注意。
◆ 農薬散布
雨で薬剤が流され、効果が薄れるだけでなく、地面に落ちた農薬が環境負荷を高めることも。
予報や天気をよく見て判断を。
◆ 肥料やり
雨で肥料が流れてしまう・偏る・根にダメージを与えることがあり、特に化成肥料は注意が必要。
効率よく吸収させるにはタイミングが重要です。
雨の【前】にやってはいけないNG作業

雨の予報が出ていると、「その前にあれこれ済ませておこう」と作業したくなるもの。
でも、以下の作業は控えましょう。
先に解説した通り、上記5つの雨の前・中・後に共通して避けたい作業(芽かき・水やり・農薬・肥料・葉かき)は全てストップ。
タイミングとしては、雨が上がった後に晴天が2~3日続きそうな時がベストです。
■ その他にNGなこと
- 草取りのしすぎ
→ 雨が降ると裸地になった場所から泥が跳ねて病気になりやすい。 - 新しい苗の植え付け
→ 根がうまく定着する前に過湿で弱ってしまうことがあります。
雨の【最中】にやってはいけないNG作業

雨が降っている中での作業は、体にも野菜にもあまりいいことはありません。
上記5つの作業(芽かき・水やり・農薬・肥料・葉かき)はすべてNG
- 雨の中で剪定や薬剤散布をしても、効果がなくなるだけでなく病気のリスクが増加します。
■ 畑に入らない
- 濡れた土の上を歩くと、土が踏み固められ、排水性・通気性が悪化します。
- 根に酸素が届きにくくなり、生育に悪影響を与えます。
■ 道具も濡れる
- ハサミなどの道具が濡れると、サビの原因になり、衛生的にもよくありません。後で消毒し忘れると病原菌の媒介にも。
雨の【後】にやってはいけないNG作業

雨が止むと「よし、作業再開!」と気合を入れたくなりますよね。
ですが、ここで焦るとトラブルの原因になることも。
上記5つの作業(芽かき・水やり・農薬・肥料・葉かき)は要注意
- 雨上がり直後は土や葉が濡れている状態。このタイミングでの芽かきや薬剤散布は、逆に悪影響になります。
- 肥料も雨で濡れた状態では吸収効率が下がるか、逆に過剰吸収のリスクあり。
■ 土を耕すのはNG
- 雨で湿った土をすぐに耕すと、団粒構造が壊れて土が固くなり、根の生育に悪影響。
- 2~3日乾いてから、土の状態を見て判断を。
■ 作物の状態変化に注意
- 雨の後は一気に成長が進むこともありますが、徒長(ひょろひょろになる)や病気のリスクも上昇。
- 葉や茎のチェックをこまめに。泥が葉に跳ねていないかを確認し、必要なら泥をやさしく拭き取る。

雨の後にやっておくと良いこと

避ける作業ばかり紹介しましたが、雨の後におすすめの作業もあります。
- 葉の水分を乾かすような管理(支柱や整枝)
- マルチや敷きわらの点検・補修
- 病気が出ていないかの観察
- 畝の水はけ確認(排水対策が必要ならメモしておく)
- 晴れが続くタイミングを見計らって作業予定を立てる
マルチ・敷きわらについては関連記事:あの女優さんも始めた家庭菜園 畑の敵 第2段 雑草対策について も参照して下さい

まとめ|「やらない」ことが、収穫を守る技術
家庭菜園では「どう育てるか」も大切ですが、「いつ手を出さないか」も、立派なスキルです。
特に雨の季節は、焦って作業すると、野菜の健康や土の状態を損なうことになります。
【雨の時期にやってはいけない代表作業まとめ】
- 芽かき・葉かき → 切り口から病気が入る
- 水やり → 根腐れ・過湿
- 農薬散布 → 効果なし・流出の危険
- 肥料やり → 肥料焼け・流失
- 雨の中の畑作業 → 土が固まる、病気のもと
自然の流れに逆らわず、必要な時に最小限の手を入れる。
これが、長く家庭菜園を楽しむためのコツです。
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