種をまき、芽が出て、小さな双葉が開く。
ここまでは順調。 北海道の家庭菜園家に訪れる、ちょっとした幸福の時間です。
しかし、その数日後。
「あれ?苗が元気ない…?」
葉がしょんぼり。 なんとなく元気がない。
そこで多くの人が取る行動はひとつ。
「水が足りないんだ!」
そして、さらに水をあげる。
結果どうなるか。
さらに弱る。
これは北海道の室内育苗でよく起こる、「水やりしすぎ問題」です。
北海道の2〜3月、土はほとんど乾かない
札幌の2月〜3月。外は氷点下、室内は暖房でぬくぬく。
一見すると「すぐ乾きそう」に見えますが、実は逆です。
- 日照時間が短い
- 太陽高度が低い
- 蒸発が少ない
- 室内は空気が動かない
つまり、思っているより2〜3倍乾きません。
昨日水をあげた土。 表面は乾いて見えても、内部はまだ湿っています。
そこにさらに水を追加するとどうなるか。
根が呼吸できなくなります。
これが、いわゆる「根腐れ」の入り口です。

水不足と根腐れ、実は見分けにくい
厄介なのは、症状が似ていることです。
水不足
- 葉がしおれる
- 土が軽い
- 水をあげると回復
根腐れ
- 葉が黄色くなる
- 土が常に湿っている
- 水をあげても回復しない
見分けのポイントは土の重さです。
ポットを持ち上げてみてください。
ずっしり重いなら、水は十分すぎるほどあります。
北海道育苗のおすすめ水やり方法
札幌の室内育苗では、次の方法が安定します。
① 腰水(こしみず)管理
トレーに水を入れて、下から吸わせる方法です。
上からジャバジャバかけるより、根に必要な分だけ吸わせる方が安全です。
② 完全に乾いてから水やり
「ちょっと乾いたかな?」ではまだ早い。
完全に乾いたくらいがちょうどいい。
③ 水やりは朝
夜に水をあげると、低温+湿度でトラブルの原因になります。
朝なら日中に少し乾きます。
家庭菜園初心者がやりがちな“優しさ”
育苗で一番の敵は、実はカビでも寒さでもありません。
「心配しすぎる人間」です。
苗が小さいと、つい世話をしたくなります。
水をあげる。 霧吹きをする。 また水をあげる。
でも植物にとって大事なのは、
「乾く時間」
なんです。
苗は、意外と強い
少し乾くくらいでは、苗は死にません。
むしろ、
乾く → 根が伸びる → 強い苗になる。
北海道の育苗で大事なのは
「世話をしすぎない勇気」です。
もし最近、苗が元気ないと感じたら。
水をあげる前に、まずポットを持ち上げてみてください。
軽ければ水。 重ければ、何もしない。
それだけで、苗の未来はかなり変わります。
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