札幌で世界最恐の猛毒植物バイカルハナウド確認|北海道に自生する毒草10選と見分け方ガイド

危険注意せよ ひとりごと

札幌でバイカルハナウドが確認|北海道の毒性植物にご注意を

2025年7月、札幌市内でバイカルハナウドと思われる強い毒性を持つ外来植物が見つかりました。
(北海道大学キャンパス内 及 札幌市白石区東札幌1条6丁目「白石こころーど」付近:撤去済み)

札幌市では2日、北海道大学以外の場所でバイカルハナウドと酷似した植物が生育しているのが見つかり、市環境局が40株近くを除去した

バイカルハナウドはセリ科の植物で、触れた部分に日光が当たるとひどい皮膚炎(光線過敏症)を引き起こすことがあります。

駆除には注意も必要です。 「最悪の場合、樹液を目に入れてしまうと失明する可能性もある」  駆除は一般的に防護服着用で行われるため、自分で駆除はせず、行政などに通報するよう呼び掛けています。

今回のひとりごとはこのニュースを受けて、改めて北海道に自生・定着している毒性植物について紹介します。
特に家庭菜園や散歩、山菜採りをする方、またキャンプ場など自然と触れ合う場所では、誤って触れたり食べたりしないよう、十分な注意が必要です。

バイカルハナウドとは?

セリ科の外来植物で、ロシア・中国のバイカル湖周辺が原産地。
欧米では世界で最も危険な毒性植物の一つとして知られる「ジャイアント・ホグウィード(和名バイカルハナウド)」

特徴は以下の通り:

  • 皮膚に付いた樹液が紫外線で激しい炎症を起こす
  • 大型(1〜3m)で目立つ
  • 葉が大きくレース状で、夏に白い傘状の花を咲かせます。
  • 北海道内での定着が懸念されている

北海道に自生・定着している毒草10選

植物名毒性部位主な症状備考
トリカブト全草(根・葉・花)神経麻痺、呼吸困難、死見た目は美しいが猛毒。日本三大毒草の一つ
ドクウツギ実、葉、根嘔吐、けいれん、心停止赤い実が可愛らしく、子どもの誤食に注意
ドクゼリ全草麻痺、呼吸困難、死セリと間違いやすく、山菜採りでの事故が多い
バイケイソウ全草嘔吐、麻痺、死ギボウシに似ているため誤食に注意
オオウバユリ鱗茎大量摂取で下痢・嘔吐食用とされる地域もあるが注意が必要
スズラン全草(特に花)嘔吐、動悸、心停止観賞用として庭や公園にも多い
ハシリドコロ根、葉幻覚、錯乱、死ナス科。山菜と誤認しやすい
ワラビ若芽(生)発がん性、B1欠乏アク抜き不足で中毒することも
クサノオウ茎、葉皮膚炎、中毒黄色い汁が特徴。触れるとかぶれる
ジギタリス全草心不全、死園芸植物として持ち込まれたが、逸出例も

毒草を見分けるポイント

関連記事:危険!間違えやすい食中毒を起こす植物 食べたらダメ! で写真付きで解説してます。参照してください

  • セリに似た植物は要注意(ドクゼリ・バイカルハナウド)
  • 山菜シーズンは確実な知識が必要
  • 花壇の観賞植物でも有毒種がある(スズラン・ジギタリスなど)
  • 葉を擦っても匂いがしない植物は要注意(食べれる植物は独特の匂いがある:ニラ・行者ニンニクなど)

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まとめ:家庭菜園や散歩時も油断せず

北海道の自然は美しい反面、毒性植物との共存でもあります。
家庭菜園や裏山散策の際も、植物の種類をしっかり確認し、不明なものは触らない・採らない・食べない・人にあげない ことが基本です。

札幌市でもバイカルハナウドの情報提供を呼びかけています
バイカルハナウドらしき植物を見つけたら、札幌市公式LINEまたは各区の土木センターにTEL、もしくは環境局環境共生担当課(011−211−2879)へ連絡してください。
尚、花がついた状態で草丈が1m未満のものはバイカルハナウドではないと判断しており連絡はいらないとのことです。


この記事は家庭菜園や自然観察を楽しむ皆さんに向けた、安全・安心のための情報提供です。

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