家庭菜園をしていると、野菜たちだけでなく、さまざまな生き物が畑に集まってきます。
中には、作物を守ってくれる頼もしい仲間 益虫もいれば、困り者の害虫もいます。
生き物たちの役割を理解しておくと、菜園管理がもっと楽しくなります。
今回は、家庭菜園で見かける畑の仲間たち 益虫を紹介し、その役割や特徴、付き合い方についてまとめてみました。
🌿 頼れるパートナー:ミミズ
まず紹介したいのは、土づくりの名人「ミミズ」です。
ミミズが畑にいると、土壌がふかふかになり、通気性や保水性が向上します。
彼らが地中を掘り進めることで土がかき混ぜられ、有機物が分解されやすくなります。
また、ミミズのフンには栄養が豊富に含まれており、天然の肥料として役立っています。
ミミズと共生するためのポイント
ミミズが好む環境を整えるためには、落ち葉や生ゴミを使った堆肥を投入すると効果的です。
逆に、農薬を多用するとミミズが減少するため、自然な堆肥づくりを心がけましょう。

🐞 害虫パトロール隊:テントウムシ
テントウムシといえば、かわいい見た目が特徴ですが、実は害虫駆除の頼もしい味方です。
特に、アブラムシを食べてくれるため、野菜を守ってくれます。
幼虫も成虫もアブラムシを主食としているため、畑にいると安心感があります。
テントウムシダマシに騙されるな!
テントウムシに擬態して身を守る術を身に付けた害虫 テントウムシダマシ!
北海道にはオオニジュウヤホシテントウという背中に28個の点がある
テントウムシにそっくりの虫がいます
これは葉っぱを食べる害虫です 見つけたら駆除するしかありません
天敵がいないので 捕殺するか殺虫剤を使うしか方法がありません


テントウムシを呼ぶ工夫
テントウムシが好む環境を作るために、ディルやコリアンダーといったハーブ類を植えてみましょう。これらの花が咲くと、テントウムシが集まりやすくなります。

🦋 美しき受粉サポーター:チョウやハチ
野菜の花を訪れるチョウやハチは、受粉を助けてくれる大切な存在です。
特にハチは、花から花へと飛び回り、トマトやキュウリの受粉を効率よく行ってくれます。
受粉がしっかり行われることで、実が大きくなりやすくなるのです。
受粉サポーターを増やすためには
花が多い環境を作ると、自然と受粉者が増えます。
特にマリーゴールドやヒマワリは、チョウやハチが好むためおすすめです。

🦗 幸福を運んできてくれる:クサカゲロウ
クサカゲロウの成虫・幼虫ともに肉食性で、アブラムシやハダニなどの小動物を捕食します。
この子はカイガラムシのようなものを背負っていますが、
この行動は、アリなどの天敵から身を守るためのカムフラージュとのことです
クサカゲロウは、スピリチュアル的に幸福を運んできてくれる存在としても知られています。
良い縁に恵まれたりと、思いもよらない幸運に恵まれるかも!
クサカゲロウを呼び込むためには
カモミールやマリーゴールドを植えると誘引できます
🌸 受粉を助けるハナアブ
ハナアブは、その名の通り花を好むアブで、見た目はハチに似ていますが刺しません。
成虫は花の蜜を吸い、幼虫はアブラムシを食べてくれるため、受粉と害虫駆除の両面で活躍します。
ハナアブを呼び込むためには
花が多いガーデンを作ると自然と集まります。特にハーブやマリーゴールドが効果的です。
🕷️ 害虫捕獲の名人:クモ
クモは巣を張り巡らせて、ハエやガなどの害虫を捕まえてくれます。
特に小型のクモは野菜の周りに巣を作り、害虫の数を減らしてくれるため、
益虫として重宝されています。
クモを守るポイント
無闇に巣を壊さず、そっとしておくことで自然な害虫対策になります。

🔪 豊かな実りと子宝の象徴:カマキリ
カマキリは肉食性の昆虫です。
幼虫時にはアブラムシやダニ類、成虫時にはバッタやカメムシなどの害虫を食べてくれます。
ただし、カマキリの捕食対象は害虫とは限らず、益虫か害虫かの区別なく食べてしまいます。
子宝に恵まれる象徴: カマキリが子宝や出産に関連する象徴として古くから信じられてきました。
特に妊娠を望むカップルにとって、カマキリとの遭遇は吉兆とされています。
カマキリの名前の由来である「鎌」は、豊作の象徴でもあり、
豊かな実りと新しい命の誕生を意味します。
カマキリを呼び込むためには
背の高い草や低木を残しておくと卵鞘を作りやすくなります。
カマキリは 以前は北海道にはほとんど生息していませんでしたが
最近は気候変動などもあり 持ち込まれたカマキリが発見されることがあるようです

🐜 ありがた迷惑? アリ
アリがいると、一見して土壌が元気そうに見えますが、
実はアブラムシを保護していることがあります。
アリはアブラムシが出す甘露を求めており、結果的に害虫を守ってしまうのです。
見つけたらアブラムシ対策を検討しましょう。
アリの効果的な管理方法
土壌改良剤を使って土をやわらかく保つと、アリが巣を作りにくくなります。
また、アリが嫌うミントを植えるのも一つの方法です。

🌱 まとめ
我が家の小さな裏庭には益虫は なかなか集まらないことが多いです
そんな時には 関連記事:安全な手作り防虫剤を作ろう! で作った防虫剤で害虫予防です!
畑には多くの仲間たちが集まり、自然のバランスを保っています。
家庭菜園を楽しむうえで、これらの生き物たちの役割を知っておくと、より観察が楽しくなります。
野菜と共に暮らす畑の仲間たちに感謝しつつ、上手に共生していきましょう。
栽培に苦労がつきものですが、仲間たちの存在を知ることで、
自然と共存する喜びを感じられるはずです。
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