固定種・在来種とは?F1種との違いをやさしく解説

固定種 在来種 F1 家庭菜園

家庭菜園でタネを採って育て続けたい、毎年買わずに循環させたい。
そんな時に知っておくと便利なのが 固定種・在来種・F1(ハイブリッド)種 の違いです。

聞いたことはあるけれど、実際どう違うの?どれを選べば良い?という疑問に、比較表でわかりやすく整理します。


🔸 固定種(こていしゅ)とは?

固定種とは、長い歴史の中で同じ性質を保つよう安定して育てられてきた種のことです。
受粉によって代々同じ特徴が受け継がれやすく、自家採種に最も向いている品種として知られています。

  • 毎年タネを採って育て続けられる(遺伝が安定)
  • 風味や形に個性がある
  • 気候・土地に適応しやすい
  • 毎年新しく種を買う必要がなく経済的

例)固定種の代表
キタアカリ / 黒田五寸にんじん / 日本ほうれん草 / 黒千石大豆 など


🔸 在来種(ざいらいしゅ)とは?固定種との違いは?

在来種は、地域に長く根付いて受け継がれてきた品種のことです。
固定種に含まれることが多く、より「土地らしさ」「地域の味」が強くでます。

  • 地域に適応しやすく栽培が安定
  • 味や風味の個性が強い
  • 種採り文化と相性が良い

固定種=育種的に固定された種
在来種=地域に根付いて受け継がれてきた固定種の一種


🔸 F1(エフワン)種とは?

F1種とは、異なる品種を掛け合わせて作られた一代雑種の種のこと。
均質で揃いやすく、病気に強い・収量が多いなどメリットが多い一方、

採種しても次世代は親と同じ性質が出にくいため、毎年種を買い直す必要があります。

  • 形・大きさがそろう
  • 成長が早く収量が高い
  • 自家採種には不向き
  • 毎年新しい種を買うので発芽率が良い

📊 3つの違いを比較するとこう!

固定種在来種F1種
採種しても同じ性質が出る?◎ほぼ再現◎再現しやすい△崩れることが多い
個性強め地域色が特に強い均質で整う
向いている人種を採って育てたい味や地域性を楽しみたい収量重視・初心者
種の買い直し不要不要必要

🔍 サクッと理解

【固定種】─── 代々同じ特徴で遺伝しやすい
       │毎年タネが採れる
       ▼
【在来種】─── 地域に根付いた固定種

【F1種】─── 1代目は優秀だが採種すると性質がバラける

まとめ|採種したいなら固定種・在来種、収量重視ならF1

どの種が優れているという話ではなく、目的に合わせて選ぶのがベストです。

  • タネをつなぎたい・毎年種を買いたくない → 固定種・在来種
  • とにかく安定・収量重視 ・毎年新しい種を植えたい→ F1種

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