北海道の年末年始は、海産物を中心とした豪華なご馳走と、寒い冬に体が温まる料理が食卓を飾ります。
本州と共通する料理もありますが、広大な海と寒冷地ならではの独自の食文化も多く存在します。
■ 年越し料理(大晦日)
● 年越しそば
全国的に「一年の苦労を断ち切る」という意味で年越しそばを食べますが、北海道ではトッピングが非常に豪華になる傾向があります。
- 海老天そば、にしんそば、たらそばなど海産系トッピングが人気
- スーパーには「海鮮天ぷらセット」が多く並ぶ
- 生そばを買って食べる家庭が多い
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● 大晦日の海鮮
- タラバガニ、毛ガニ、ズワイガニなどカニが大人気
- 新鮮な刺身、手巻き寿司や生寿司も定番
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● オードブル文化(北海道独特)
北海道では大晦日や元日に向けて、大皿オードブルが定番。揚げ物・焼き物・寿司・サラダなどが盛り合わせになった豪華セットが人気で、本州より「オードブル率が高い」のが特徴です。
■ 新年のご馳走(元日)
新年のご馳走の準備として、年末に活きのいい海産物を市場に買いに行くのが、北海道の風物詩です。
● 北海道のお雑煮
- 基本はすまし汁ベース(札幌・道央が中心)
- 具材:鶏肉、三つ葉、大根、にんじん、かまぼこなど
- 角餅・丸餅どちらも存在
- 地域によっては鮭・鹿肉を入れる文化もある
● 北海道らしいおせち料理
- 数の子(消費量は全国トップクラス)
- 松前漬け(昆布・スルメ・数の子)
- いくら醤油漬け
- ほたての煮物
- 鮭を使った正月料理
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● 海鮮丼・刺身
元日の朝に、いくら・ホタテ・サーモンなどを使った豪華な海鮮丼を作る家庭も多いのが北海道の特徴です。
日本の伝統:初詣(はつもうで)
初詣は、新年に神社や寺院へ参拝し、1年の無事や幸福を祈る日本の代表的な伝統行事です。
現代では、1月1日〜3日の「初三が日」に参拝するのが一般的です。
大晦日の夜(除夜の鐘が鳴る頃)から元旦にかけて深夜に訪れる人も多いです。

■ 初詣の由来
- 平安時代の「年籠り」が起源
- 明治時代の鉄道普及で家族で参拝する形が定着
- 恵方参りの文化も影響している
■ 初詣で行うこと
● 神社での参拝作法
- 鳥居の前で一礼
- 参道の中央を避けて歩く
- 手水舎で左手→右手→口→柄の順に清める
- 賽銭を入れ、二礼二拍手一礼
● 寺院での参拝
寺院では、合掌して一礼が基本。拍手は行わない点が神社との大きな違いです。
● おみくじ

- 大吉〜凶までの運勢を占う
- 凶が出ても「これから良くなる」という前向きな意味
- 結ぶか持ち帰るかは神社の方針に従う
● お守り・破魔矢
- 昨年のものを返却し、新しい守りを授かる
- 破魔矢は厄除けとして飾る
● 屋台・甘酒
初詣の楽しみのひとつ。甘酒の無料提供がある神社もあり、北海道ではホタテ焼きや鮭のあら汁を出す場所もあります。
■ 北海道の初詣の特徴
北海道の初詣は、本州と比べて極寒の環境下で行うため、準備が重要です。
- 防寒対策の徹底: 氷点下の屋外で長時間並ぶこともあるため、ダウンコート、帽子、マフラー、手袋、そして滑りにくい冬靴は必須です。
- 雪景色の中の参拝(雪見初詣): 新年早々、境内に雪が積もっていることも多く、雪化粧をした厳かな雰囲気の中で参拝できるのが北海道ならではの魅力です。
● 北海道の主な初詣スポット

- 北海道神宮(札幌)
北海道で最も格式が高く、参拝者数も一番多い神社です。三が日は周辺に交通規制が敷かれ、JRや地下鉄の終夜運転(元旦のみ)が行われる場合もあります。 - 弥彦神社(札幌)
高台に位置するため、天候に恵まれれば札幌市内の街並みを見下ろしながら初日の出を拝めるスポットとして知られています。 - 札幌諏訪神社
- 函館八幡宮
函館山ロープウェイの近くにある、函館市の総鎮守です。ベイエリアの観光と組み合わせて参拝しやすい立地です。 - 江別神社
- 旭川神社
- 帯廣神社
- 釧路厳島神社
北海道の年末年始は、海鮮中心の豪華なご馳走と、厳しい冬の中での初詣という独自の文化が根付いています。
家族団らんと一年の始まりを感じる特別な季節です。
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