冬に読む“来年の畑計画”|家庭菜園ノートの作り方と反省ポイント【北海道版】

来年の畑計画 家庭菜園

初雪の便りが聞こえてきた北海道、畑の後片付けも終盤。
家庭菜園好きにとってはちょっぴり寂しい季節ですが、この時期こそ「畑ノート」を開くベストタイミングです。
雪の間に一年を振り返り、次の春に向けて計画を練る時間を持つことで、来年の菜園がぐっと充実したものになります。


冬は“畑ノート”の季節|雪国菜園の計画タイム

外作業ができない冬は、ゆっくりと記録と向き合う絶好のチャンスです。
北海道では11月〜3月頃まで畑が雪に覆われますが、この「オフシーズン」をどう過ごすかで次のシーズンの出来が変わります。

例えば、「去年はトマトがうまく育たなかった」「ジャガイモの収穫時期がずれた」といった反省を思い出しながら、原因をノートに書き出しておくと、翌年の改善点が明確になります。

ポイント:失敗の記録ほど貴重な財産。来年の成功のタネになります。


今年の記録を整理しよう|成功・失敗・天候もメモに

畑ノートを作るときは、単なる日記ではなく「次につながる記録」を意識するのがおすすめです。以下のような項目をまとめておくと便利です。

  • 作物ごとの植え付け日・収穫日
  • 使用した肥料や土の種類
  • 天候や気温の変化(冷夏・長雨など)
  • 病害虫の発生状況
  • 成功・失敗の原因メモ

札幌や石狩地方のように天候が変わりやすい地域では、「気温と天候」を記録しておくと翌年の対策に役立ちます。たとえば、梅雨がない代わりに「6月の長雨」や「7月の低温」がある年は生育に影響します。


来年の畑レイアウトと連作障害対策を考える

冬の間に畑のレイアウトを練っておくのも大切です。毎年同じ場所に同じ野菜を植えると「連作障害」が起きやすくなります。ノートに区画図を描き、前年の作付けを色分けして記録しておきましょう。

また、家庭菜園の規模に合わせて「3年輪作」「グループ分け」を考えるのもおすすめです。

  • 根菜グループ(じゃがいも・にんじん・大根)
  • 果菜グループ(トマト・ナス・ピーマン)
  • 葉菜グループ(レタス・キャベツ・ほうれん草)

このように分類しておくと、翌年の植え付け位置を簡単に決めることができます。


種・苗カタログを見ながら計画する楽しみ

12月〜2月になると、園芸店やオンラインショップでは春向けの種・苗カタログが配布されます。雪の日にカタログを眺めながら、どんな品種を植えたいか考えるのは冬のささやかな楽しみです。

北海道では、育成期間の短い品種や耐寒性のある野菜を選ぶのがポイント。以下のような品種が人気です。

  • 早生トマト・中玉トマト
  • 耐寒性ほうれん草・小松菜
  • 短期間で収穫できるラディッシュ・ベビーリーフ

昨年の記録を見ながら「発芽が遅かった」「収穫がずれた」などの改善策を立てると、来年の成功率が上がります。


ノートのおすすめ形式とデジタル活用術

ノートは手書き派・デジタル派どちらでもOKです。
手書きノートは自由度が高く、スケッチや色分けもしやすいのが魅力。
一方、パソコンやスマホのアプリを使えば、写真付きで管理できるのが便利です。

おすすめの管理スタイル:

  • アナログ派:A5サイズのリングノート+カラーペン
  • デジタル派:GoogleスプレッドシートやEvernote
  • 写真記録:スマホで撮影→日付ごとにフォルダ保存

特に札幌などでは、春先に雪解けで畑の状態が変わりやすいため、「去年の春の様子を写真で見返す」ことがとても役立ちます。


まとめ|雪の下で次の春を育てる時間

北海道の冬は、畑を休ませ、自分も学ぶ時間。
外での作業はできなくても、ノートの中で次の畑が少しずつ形になっていきます。

「今年はうまくいかなかった」「もう少し早く植えればよかった」——そんな気づきを丁寧に記しておくことで、春のスタートがぐっとスムーズになります。

雪の下で眠る畑は、次の豊作を静かに待っています。冬の計画づくりも、立派な“家庭菜園の一部”です。


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