北海道の冬は早めの準備が肝心。
初雪が降る前にスコップや除雪機、車載用具の点検を済ませておけば、慌てず安全に冬を迎えられます。
この記事では家庭用の雪かきスコップから除雪機の整備、車載スコップ・スノーブラシ、スタック脱出用具、そして雪捨て場がない家庭向けの排雪業者予約まで、実用的な冬支度をまとめました。
基本の除雪道具チェック(家用)
- 雪かきスコップ(プラ・アルミ):割れ・ひび・柄のぐらつきを確認。プラ製は寒さで割れやすいので屋内保管がおすすめ。
- ママさんダンプ/スノープッシャー:すくう部分のヒビや変形、持ち手の緩みをチェック。金属刃は摩耗具合を確認。
- 融雪剤(塩カル等):湿気で固まっていないか。保管は密閉容器で雨風を避ける。
- 防寒手袋・長靴:防水性・滑り止めの摩耗を確認。ゴムは硬化していないか要チェック。
雪かきスコップの選び方とメンテ
用途に合わせて複数用意すると便利です。
床面の雪かき用は幅広のプラスチック刃、凍った雪や重い雪には金属刃。
柄は握りやすさ重視で、握り手がしっかりしているものを選びましょう。
使用後は雪や塩分を落として乾燥させ、プラ製は直射日光の当たらない場所で保管します。

除雪機の点検・整備(必ず早めに)
除雪機を持っている場合は、事前に点検整備を行う必要があります。
除雪機は放置すると不具合が出やすい機械です。
以下は必ず行う項目:
- 古いガソリンは抜いて新しい燃料に入れ替え。
- エンジンオイルの油量チェックとオイル漏れチェック。汚れがひどい時はオイル交換を。
- バッテリーの充電状態確認(バッテリーが弱いと始動不能に)。
- オーガ刃やシュートの各ボルトやネジに緩みが無いかを確認、ゴム製部品の劣化確認。
整備は本格的に寒くなる前の10月中に行いましょう。寒くなってから屋外での作業は辛いです。
自分で対応できない不具合は早めに業者へ。

車載用グッズとスタック脱出セット
冬道のトラブルは車載グッズで大幅に軽減できます。
常備しておきたいもの:
- スノーブラシ&スクレーパー:伸縮式でルーフまで届くタイプが便利。凍結を削るスクレーパーも必須。
- 折りたたみ式や小さめの車載スコップ:トランクに常備。スタック時に雪を掘るのに役立つ。
- 牽引ロープ・ジャッキ・牽引フック:他車に頼む際に必要。
- スノーグリップマット(タイヤ下に敷く滑り止め):タイヤが空転したときの脱出用にコンパクトなものを。
- タイヤチェーン:必須地域あり。装着練習を事前に。
- 非常用備品:毛布、携帯カイロ、ランタン(または懐中電灯)、予備バッテリー等。

雪捨て場がない家庭は「排雪業者」へ早めに予約を
都市部の住宅地では、雪を捨てる場所が限られている家庭も多く、積み上げた雪が玄関や窓をふさぐケースもあります。
そのような場合は、排雪(雪運搬)業者への依頼を検討しましょう。
- 業者によってはシーズン契約制(1回・月契約など)があり、12月以降は予約が取りづらくなる。
- 見積もりは無料のところが多く、事前に「排雪場所」「通路の幅」「積雪量」を伝えるとスムーズ。
- 地域によっては町内会や自治体と提携している業者もあり、補助金制度が利用できる場合も。
毎年、1月・2月になると予約が殺到して対応が遅れるため、10月〜11月上旬の早期予約がおすすめです。

収納と動線の工夫
道具は「使用場所別」に配置すると朝の作業がスムーズです。
玄関脇には日常用のスコップ・ママさんダンプと手袋、カーポート付近には車載関連のスノーブラシを置いておくと乗り込む前に窓やドア周りの除雪ができます、物置には予備の融雪剤や大きな工具を。
一目で分かるラベルを付けると家族にも伝わりやすいです。
緊急時の心構えとチェックリスト
豪雪や停電時は道具よりもまず安全の確保を。
窓の氷結、換気、暖房の点検を行い、車で出る際は必ず天気予報と道路情報を確認してください。
簡単なチェックリストをダウンロードして玄関に貼るのもおすすめです。
まとめ
除雪道具は「あるだけ」では不十分で、定期的な点検と適切な保管が命を守ります。
雪かきスコップ、除雪機の整備、車載スコップ・スノーブラシ、スタック脱出用具、そして排雪業者の予約まで、10月中に一通りチェックしておきましょう。
準備を済ませておけば、急な初雪や吹雪でも落ち着いて対処できます。
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(この記事は北海道在住の家庭菜園ブロガー視点を踏まえた実用ガイドです。地域や自治体によって除雪体制は異なります。最新の地域情報を確認のうえで準備を進めましょう。)

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