北海道のお盆の風習と精霊馬・精霊牛の意味を解説

盆踊り ひとりごと

はじめに

お盆は日本の夏の大切な伝統行事。北海道でもご先祖様を迎え、感謝と祈りを捧げる風習が根付いています。
特に「精霊馬(しょうりょううま)」と「精霊牛(しょうりょううし)」は、ナスやキュウリを使った特別なお供え物で、ご先祖様の霊がこの世とあの世を行き来するための“乗り物”として知られています。
また、お盆の始まりと終わりには「迎え火(むかえび)」と「送り火(おくりび)」という行事があり、ご先祖様を迎え、見送る大切な意味があります。
今回のひとりごとでは、北海道のお盆の特徴とともに、精霊馬・精霊牛の意味や作り方をわかりやすく解説します。


北海道のお盆の風習とは?

1. お盆の時期

北海道では8月13日〜16日を中心にお盆を迎えます。
地域によっては、少し早めに盆踊りが始まることもありますが、北海道ではお盆がすぎると一気に気温が下がることが多く、夏が終わりを感じさせる風物詩です。

2. 迎え火・送り火の風習は控えめ

2-1. 迎え火の意味

お盆の初日(8月13日)に、ご先祖様の霊が迷わず家に帰ってこられるよう、玄関先や門前で焚く火を「迎え火」と呼びます。
この火は霊を導く“目印”とされ、家族が心を込めて灯します。

2-2. 送り火の意味

お盆の最終日(8月16日)に、ご先祖様の霊をあの世へお見送りするために焚く火が「送り火」です。
「来てくれてありがとう、また来年」という感謝と別れの気持ちを込めて行います。

本州では迎え火や送り火を焚く家も多いですが、北海道ではあまり一般的ではありませんが、地域や家庭によっては玄関先で迎え火・送り火を焚くこともあります。
集合住宅などでは火を使わず、ローソクや提灯で代用する家庭も多いです。
これは、北海道の住宅事情や開拓時代からの文化の違いが影響しています。

3. 墓参りを大切にする

お盆は家族そろってお墓参りに行き、ご先祖様の霊を迎えます。
広い公営墓地でのんびりと過ごす家族の姿も多く見られます。

4. 盆踊りも盛ん

北海道では子どもたちが中心の盆踊り大会が各地で開催され、地域コミュニティの大切な催しとなっています。
代表的な曲は「北海盆唄」で、多くの人が親しんでいます。


ずーっと全国区だと思っていた「子供盆おどり歌」 実は北海道限定なんですね
北海道民はみんな知ってる。
それではご一緒に 
”♪シャーンコ シャンコシャンコ シャシャンがシャン♪手拍子揃えてシャシャンがシャン♪” 


精霊馬・精霊牛とは?

1. 精霊馬・精霊牛の由来

精霊馬(しょうりょううま)と精霊牛(しょうりょううし)は、お盆にご先祖様の霊がこの世に帰ってくるための乗り物として作られます。

  • **キュウリで作る「精霊馬」**は、足の速い馬をイメージし、ご先祖様が早くこの世に戻ってこられるよう願うもの。
  • **ナスで作る「精霊牛」**は、足の遅い牛をイメージし、ご先祖様がゆっくりとあの世に帰れるようにとの願いが込められています。

2. 精霊馬・精霊牛の作り方

ナスやキュウリに割り箸や爪楊枝で足を付け、馬や牛の形に見立てて作ります。
この“動物”に霊が乗って行き来すると考えられています。

3. 北海道での精霊馬・精霊牛

北海道では本州ほど精霊馬・精霊牛の風習は広く浸透していませんが、近年はメディアの影響もあり、ご家庭で飾る方が増えています。
仏教の宗派やルーツによって風習が異なるため、ご家族の慣習を尊重することが大切です。


お盆のお供え物と意味

お盆の供え物には、ご先祖様への感謝の気持ちが込められています。

  • 果物や野菜(季節のもの)
  • ぼたもちやまんじゅうなどのお菓子
  • 昆布や乾物などの地元の特産品

北海道では日常の食事をお供えする家も多く、家庭ごとの工夫が感じられます。


北海道のお盆を楽しむために

  • 盆踊りに参加して地域の夏の風物詩を体感しよう
  • 家族でお墓参りをして故人を偲ぶ時間を大切にしよう
  • 仏壇に季節の果物や野菜をお供えし、精霊馬・精霊牛作りに挑戦してみよう

おわりに

北海道のお盆は、ご先祖様を敬う心と地域コミュニティのつながりを感じられる大切な行事です。
精霊馬・精霊牛は、その中でも特に象徴的な飾り物。
ぜひこの意味を理解して、今年のお盆を心豊かに過ごしてください。

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