北海道の8月中旬〜下旬は、お盆が過ぎて少しずつ涼しい日が増えてくる一方で、昼間の暑さと朝晩の気温差が大きくなる、難しい時期でもあります。
さらに、台風の通過や急な雨、晴天続きによる乾燥と過湿の繰り返しもあり、家庭菜園には工夫が必要です。
でも、この時期を上手に乗り切れば、小さな裏庭でも秋の恵みをしっかり収穫することができます。
この記事では、北海道の気候に合った「暑さと乾燥に強い野菜」や「水やりの工夫」、「余ったスペースや苗の活用法」を詳しくご紹介します。
🌱 8月中旬〜下旬からでもOK!育てやすい野菜とは?
気温の変化が激しい8月中旬〜下旬、植える野菜は短期間で育つもの、もしくは暑さにある程度強い品種を選ぶのがポイントです。


- 二十日大根:名前の通り、種まきから20日程度で収穫が可能。朝晩涼しくなってからも育ちやすい。
- 水菜:発芽温度が高く、暑さにも比較的強い。ベビーリーフとしても楽しめます。
- サラダ春菊:暑さが和らいできた北海道の8月後半にぴったり。やわらかく苦味も少ない。
- 小松菜:寒さにも暑さにも強く、発芽も早い万能選手。
- チンゲンサイ:病害虫に強く、間引きしながら葉物として収穫可能。
- ししとう・万願寺とうがらし:苗が残っている場合は、涼しくなる9月にかけて収穫を続けられます。
この時期に無理なく収穫を目指すなら、葉物を中心に、短期間で育つ作物に絞ると失敗が少なくなります。
💧 水やりの工夫|乾燥と過湿に負けない管理方法
8月後半の水やりは、時間帯・量・場所を意識することが重要です。日中は土が乾燥しやすく、夜間の湿気で病気が出やすくなります。
✅ 水やりは「朝または夕方」に
日中の高温時に水やりをすると、地表の水分がすぐに蒸発してしまい、逆に根を痛めることもあります。早朝や日没後、涼しい時間帯に行いましょう。
✅ 根元にピンポイントで与える
葉に水がかかると病気の原因になりやすく、特にべと病や軟腐病のリスクが上がります。必ず株元にたっぷりと水を与えましょう。
✅ マルチや敷き藁で水分キープ
黒マルチや敷き藁を使用することで、土の表面からの水分蒸発を抑えることができます。気温差からくるひび割れや乾燥ストレスの軽減にも効果的です。

✅ ペットボトルで簡易自動点滴灌水
ペットボトルを利用した、簡易的な点滴潅水用キャップなども販売されておりと、旅行や日中不在のときの自動給水としても便利。
🪴 育苗トレイやプランターで無駄なく楽しむ
暑さが続いていても、プランターや育苗トレイを活用すれば柔軟な管理が可能です。
- 育苗トレイで葉物の育苗:間引きながら室内で管理し、涼しくなったら定植することで害虫被害を回避できます。
- 空いた畝を再利用:夏野菜の収穫が終わった後の畝に、土を軽く整えてから小松菜や水菜などをまき直すのもおすすめ。
- お試し蒔きのすすめ:気温次第では「だめもと」でもしっかり育つ場合があります。楽しみながら試してみましょう。
🍃 台風・強風後の野菜を立て直す「再生のコツ」
台風の影響で野菜が倒れたり、茎が折れてしまっても、根が無事なら復活の可能性は高いです。

- 支柱を立て直し、倒れた株をそっと起こす
- 風でちぎれた葉や茎は思い切ってカットし、株の負担を減らす
- 茎元に土を寄せて安定させることで回復しやすくなる
- 病気予防に、水やりを減らして過湿を避ける
特にナスやピーマンは回復力が強いので、丁寧に処置すればその後も実がつく可能性があります。
📌 北海道ならではの注意点とこれからの準備
- 地温の低下が早い:9月に入ると気温は下がり、根の伸びが遅くなるため、今のうちにしっかり定植や種まきを。
- 霜対策は9月中旬から:寒冷紗、不織布、ビニールトンネルなど、保温資材を早めに用意しておきましょう。

- 虫の活動がピーク:特にヨトウムシ、コナガ、アブラムシなどの対策にネットや不織布を活用しましょう。
🌾 まとめ|8月下旬から始める秋の収穫計画
北海道の家庭菜園は短い夏と、秋の始まりの一瞬が勝負。8月下旬でも、品種と栽培管理を工夫すれば十分楽しめる季節です。
乾燥と高温、台風などのリスクはあるものの、涼しい風とともに野菜が元気に育っていく様子は、夏の終わりならではの楽しみ。
ぜひ、ちょっとした時間で畑を見回りながら、秋の恵みを迎える準備をしてみてください。
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